評判の金沢屋で日本酒を嗜みながら遊郭に思いを馳せる。ペットと泊まれる宿

金沢屋の歴史

佐渡市両津にある旅館の金沢屋は明治時代創業の老舗旅館ですがもともとは妓楼であった歴史をもっています。妓楼という歴史は現代人の目から見れば負の歴史といえるかも知れないですが、昔は公娼制度があって、それは第二次大戦後まで続いていました。

明治5年の法律改正により、娼妓の人身売買は禁止されますが、妓楼は貸座敷と名称をかえて営業されていたものです。両津港から徒歩7分の金沢屋もその一つで、建物は明治20年建築であり、道路工事により一部外構に変更はありますが当時の面影をそのままのこしています。

館内には、有田焼の大皿をはじめ、昔から伝わる佐渡の美術品や工芸品等がいろいろ飾られており、当時の繁栄が見てとれます。この一帯ともう一カ所に妓楼がたっており、金山があった時代はより栄えていたとのことで、20軒ほどあった建物も、現在残っているのはこの金沢屋だけです。

襖絵が見事な金沢屋で寛ぎのひとときを

建物外観はもとより、館内もノスタルジックな雰囲気がいっぱいで、玄関を入ると孔雀の絵が描かれた大きな衝立があり、天井の向拝部分には金澤楼と古めかしい金文字で書かれた看板がかざってあります。夜にはここがライティングされるので、往時の賑やかな雰囲気が想像されるようです。

2階へと上る急な階段の所には自然の形を活かした柱が用いられており、壁は木組みの壁で階段を上がり降りするのが見える状態です。通路わきにはガラスケースにいろいろ陳列されています。

客室はほぼ当時のままで、入口は歴史の感じられる板でできていて、客室入口上部の部屋の名称は漢字で例えば六番と墨で縦書きに書いた札がかけてあり、室内に入ると隣の部屋とは襖で仕切られています。この襖が豪勢な感じで、その一枚ずつがまわりを金色で囲った中に絵が描かれたものであり、障子といえば細長い格子状のしっかりした骨組みに白い紙が美しく映え、豪華な襖等の昔の重厚な建具に囲まれた昔のままという客室には、明治時代の質実剛健でありながら、一方ではそこならではのおもてなしの心が感じられます。

昨今流行りの数寄屋風のしゃれた造りではない、むしろ簡素な造りながら古民家ならではの建具に囲まれて、いかにも明治時代の風がいっぱいの印象が強いです。また、食事処についても仕切りは豪華な絵が描かれた屏風が使用されており、その他の部分にはやはり白い紙の貼られた細長い格子状のや木製の細い格子で組み立てられた障子がたてられて、天井は高く、しきりとなっている屏風等の上にも細い格子状の障子がはめられているのがわかります。

明治時代の建築に興味のある方にはおすすめします。

観光の宿場としての金沢屋の評判

佐渡汽船の始発便や最終便でアクセスしやすい場所にありますので、佐渡観光を目的に訪れる観光客に評判が良くなっています。

アンティークな旅館の庭からは、加茂湖へ行けるようになっています。加茂湖は新潟県で最大の湖です。湖岸には遊歩道やサイクリングロードが整備されていますので、散策をしやすくなっています。季節を問わずに美しい風景を楽しむことができて、カキの養殖のための小屋などもあり、この土地らしい風情を感じることができます。

https://www.visitsado.com/spot/detail0136/

金沢屋旅館周辺には、観光スポットがいくつかあり、北一輝の生家も行ってみたいところです。旅館から至近距離のところにありますので、散策がてら訪ねることができます。北一輝は佐渡出身の思想家として有名ですので、どういった家で育ったのかは興味があります。期間限定でイベントが開催され、内部が公開されますので、時期をチェックしてから出かけるとよさそうです。

さらには出船と入船を見守る湊の神社として八幡若宮社があります。船を利用して観光をする場合には、この神社に参拝をしておくと旅行中安心して動くことができます。北一輝の石碑があったり、この土地らしい神社です。

金沢屋のお土産

佐渡観光のお土産物を購入したい場合には、シータウン商店街を訪ねると満足できます。佐渡汽船両津ターミナルに接続したところにありますので、わかりやすく訪ねやすい商店街です。お土産の商店街としては、県内で最大級ですので、この土地らしいお土産物を見つけることができます。

地酒や海産物、銘菓、工芸品など種類は豊富ですが、シータウン商店街限定品のぶりカレーは口コミで人気があります。その他の土地では入手しにくい、珍しいものですので、この辺りを訪ねた時には購入し、お土産物にすると喜ばれます。

金沢屋でしっぽり日本酒

金沢屋の宿泊は食事付きと素泊まりがあるので、個人的なオススメとしては素泊まりにして、地酒とつまみでのんびりと過ごす、ですね。もちろん金沢屋のお食事も美味ですが。

所在地

952-0014 新潟県佐渡市両津湊263−2
電話番号:0259-27-2829
http://www17.plala.or.jp/kanazawayaryokan/